地域社会への影響
~飲酒運転や失業問題など社会的損失も大きい~

アルコール依存症が進行するにつれ、飲酒運転をはじめ、飲酒が原因の遅刻・欠勤、仕事上のトラブル、人間関係の悪化などを招き、失業や貧困、離婚問題にもつながる恐れがあります。さらには、外出先でのけんかによる暴力行為、窃盗などの犯罪に発展する場合もあります。

このように、過度の飲酒は患者さん本人ばかりでなく、地域社会にとっても大きな損失となると考えられます。


飲酒運転による社会的損失も大きい

イラスト:飲酒運転

現在、飲酒運転の罰則は厳しくされていますが、それでも飲酒運転は根絶されません。この背景には、アルコール依存症や多量飲酒の問題が潜んでいると考えられています。実際、飲酒運転検挙者の4割(男性5割弱、女性4割弱)はアルコール依存症の疑いがあるというデータもあります。また、アルコール依存症の患者さんでは、飲酒運転の再発率も高くなりますが、これには飲酒運転の常態化があると考えられます。つまり、数時間おきの連続飲酒が習慣となり、飲酒運転を避けようという心理が働かなくなってしまい、飲酒していても抵抗なくハンドルを握ってしまうのです。

飲酒運転による事故が、加害者と被害者双方の将来を一瞬にして壊してしまうことは言うまでもありません。また、事故による入院や死亡に伴う労働効率の低下、治療費などの社会負担の増大など、地域社会に与える影響も非常に大きいといえます。

飲酒による事件・事故