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毎日お酒を飲む人はアルコール依存症?

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対象:みんなの声 回答者 1283名
回答期間:2014年9月~2015年3月、2019年10月~現在

アルコール依存症だと思う 50% 
どちらとも言えない 34% 
アルコール依存症ではない 16% 

専門家からの回答

毎日飲むからと言って、必ずしも依存症とは限りません。飲む量や飲み方にもよります。ただし、「毎日飲酒」は依存症になりやすい飲み方の一つであることを覚えておいてください。

アルコールには依存性があるので、日々飲酒していくと、脳が慣れてしまい、以前と同じ量では酔いを感じられなくなっていきます(耐性の形成)。そのため飲酒量が増えたり、強いお酒を好むようになったりしがちです。こうなれば、依存症になるリスクが高まります。

飲まないと眠れない、リラックスするのにアルコールが必要になるなど、生活の中で飲むことの優先順位があがってきたり、周囲に「お酒を控えて」と言われるようになったら危険信号です。一度、自分の飲酒習慣を振り返ってみましょう。

厚生労働省の「健康日本21」(21世紀における国民健康づくり運動)では、リスクの低い「節度ある適度な飲酒」の目安を1日純アルコール20g程度としています。ビールなら500ml、日本酒なら1合、7%のチューハイなら350ml、25度の焼酎なら100ml、ワインなら200ml、ウイスキーなら60mlです。

飲酒量はこの範囲内に留め、週2日は飲まない日をつくって、脳をリセットすることが大切です。休肝日は、「肝臓」を休めるためだけでなく、「脳」を休めるためにも大切なのです。毎日ではなく、週休2日制でいきましょう。

本回答は依存関連問題の予防を専門とするASK(アルコール薬物問題全国市民協会)にご協力いただき作成したものです。
ASKホームページ:http://www.ask.or.jp/ ※外部サイトへ移動します。