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みんなの疑問

アルコール依存症の治療をすれば、うまく飲めるようになる?

みんなの声

なる 25% 
どちらとも言えない 14% 
ならない 61% 

専門家からの回答

残念ながら、いったんアルコール依存症になってしまうと、二度と「うまく飲む」ことはできません。というのもアルコール依存症は、飲酒に対するコントロールを失ってしまう病気だからです。

アルコール依存症の人が飲酒することは、たとえて言えば「ブレーキの壊れた車に乗ること」と同じです。
いったん飲み始めると歯止めをかけることができないので、結局は前と同じような飲み方に戻ってしまうのです。そのためアルコール依存症になったら、断酒を続けることが回復の基本となります。

でもちょっとくらいなら大丈夫では?

そう考える人もいると思います。「このくらいなら大丈夫だろう」「2年もやめたのだから、1杯くらい飲んでも大して影響がないのでは?」と。

全国で活動しているアルコール依存症の自助グループには、いろいろな場面でそう考えて飲んで、やっぱりダメだったという経験を持つ人がたくさんいます。たとえ最初のうちはビール1缶や2缶ですんだとしても、歯止めが利かなくなるまでそう時間はかからないことを多くの体験者が実証しているのです。これは10年、20年断酒している場合でも同じです。むしろ長年やめていて再飲酒した場合の方が、精神的なダメージも大きくなります。

「最初の1杯に手を出さないこと」は、何百万、何千万というアルコール依存症回復者の経験を通して生み出された智恵。周囲もこのことを知っておく必要があります。せっかく本人が治療につながり、断酒を続ける気でいても、周囲が理解をしていないと「じゃあ退院祝いに1杯」「もう1年もやめているんだから、そろそろつき合えよ」と誘って元の木阿弥、ということがよく起きるのです。

酒好きの人にとって、お酒を手放すのはとても勇気がいります。だからこそ、その苦しさや悲しみを分かち合う自助グループが全国各地にあるのです。アルコール依存症は他の病気と違い、断酒を続けている限り日常生活に支障が出ません。仕事もできるし、人生を発展させていくこともできます。もし依存症を疑ったら、ぜひ治療機関や自助グループに相談してみてください。

まとめ:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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