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女性はアルコール依存症になりにくい?

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対象:みんなの声 回答者 2479名
回答期間:2015年10月~現在

なりにくい 6% 
どちらとも言えない 19% 
なりやすい 74% 

専門家からの回答

女性の方がアルコール依存症になりやすいと言われています。男性の場合、習慣飲酒を始めてから依存症になるまで10~20年かかるのに対し、女性はその半分の6~9年と言われています。

女性は男性より体が小さく体脂肪が多いため、血中アルコール濃度が高くなりやすいうえ、女性ホルモンがアルコールの代謝を阻害するので、アルコールが体内に長く留まります。そのため、アルコールの害を受けやすいのです。女性は男性の半分の量、半分の期間で、肝硬変やアルコール依存症になりやすいことを覚えておきましょう。

女性が依存症になりにくいというイメージは、かつては女性の飲酒機会が少なかったことからくるのでしょう。しかし、女性の社会進出に伴い、女性の飲酒者は各年代で増えています。2008年に行なわれた厚労省研究班の調査によると、20代前半では女性の方が男性より飲酒率が高いという結果も出ています。

こうした変化に伴い、女性のアルコール依存症も増えています。同じく厚生労働省研究班による全国11の専門病院で実施した調査では、2003年~2010年の10年間で女性の患者数が約75%も増加。

女性の依存症の場合、結婚、出産、離婚などライフサイクルの変化が影響していることも多く、男性とは違うサポートが求められています。

本回答は依存関連問題の予防を専門とするASK(アルコール薬物問題全国市民協会)にご協力いただき作成したものです。
ASKホームページ:http://www.ask.or.jp/ ※外部サイトへ移動します。

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