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アルコール依存症になったら何科を受診する?

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対象:みんなの声 回答者 465名
回答期間:2015年3月~2015年7月、2019年10月~現在

専門医療機関 47% 
内科 12% 
精神科 41% 

専門家からの回答

精神科や心療内科などで、アルコール依存症を専門に扱っているところへ行ってください。また、数は少ないものの一般の総合病院や内科を標榜していても、アルコール専門外来を設けているところもあります。このような「アルコール専門」の医療機関がどこにあるかは、サイト内の専門医療機関検索をご活用ください。 「でも精神科は敷居が高いし……。内科や消化器科ではダメなの?」と考えるかもしれません。実際、アルコール依存症になると肝臓病や糖尿病、高血圧などの内科疾患も併発することが多くなります。

けれども内科だけを受診していると、身体の病気を治療して「飲める身体」に戻すだけ、ということになりかねません。すぐに元の飲酒パターンとなり、再び内科へということを繰り返すうち、依存症は進行し合併症もひどくなってしまうのです。中には、専門の治療機関につながるまでに、内科や外科などで20もの病名をつけられた人もいます。

専門医療機関では、アルコール依存症という病気について理解するプログラムや、再発を防止するためのさまざまなプログラムが組まれています。継続的に回復を進めていくための自助グループやリハビリ施設とも連携しています。

さらに、家族に対するサポートも行なわれています。ひとつには、本人をどうやって治療につなげたらよいかの相談にのってくれます。また、多くの医療機関で、同じ立場の家族が集まって病気について学んだり体験を話し合う場を設けています。

というわけでぜひ、専門の病院やクリニックを受診してください。医療機関のホームページで治療プログラムなどを確認してみるのもよいでしょう。ここがよいかなと思ったら、まずは電話して、相談や受診の予約をとりましょう。

本回答は依存関連問題の予防を専門とするASK(アルコール薬物問題全国市民協会)にご協力いただき作成したものです。
ASKホームページ:http://www.ask.or.jp/ ※外部サイトへ移動します。

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