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アルコール依存症になるのはなぜ?

みんなの声

毎日、お酒を飲むから 88% 
週に数回、お酒を飲むから 6% 
月に数回、お酒を飲むから 6% 

専門家からの回答

「なぜこんなことになってしまったのか……」。アルコール依存症になった人の多くは、そう思います。酒に強いから、ちょっと飲んだくらいじゃ酔わないし、仕事だってできていた。それが自慢でもあったのに、と。ところが、実はそうした人ほどアルコール依存症になりやすいのです。

アルコール依存症は、日常的に飲酒することによって進行する病気です。つまり飲めば飲むほど、なりやすいのです。その原因は、アルコール飲料に含まれているエチルアルコールという成分。この物質が脳に酔いをもたらすと同時に、「依存」を引き起こすのです。

依存のプロセスは、「耐性の形成」から始まります。機会あるごとに飲むことで、脳がアルコールに慣れていきます。すると、これまでの量では物足りなく感じて、酒量が増えていきます。

次は「精神依存」の段階です。酔いを求めて飲んだり、「リラックスするためにはやっぱり酒がないと」と感じたりし、生活の中で飲むことの優先順位があがっていきます。

こうして習慣的に飲酒していくうちに、「身体依存」も進みます。酒が体から抜けてくると、イライラ、落ちこみ、発汗、微熱、不眠などの「離脱症状」が出てくるのです。これはすでに依存症の初期段階です。こうした一連の不快な症状はアルコールを摂取することでピタリと止まります。そのため夕方になると早く飲みたくてそわそわと集中できなくなったり、やがては朝から「迎え酒」をするようになったりして、依存がますます進んでいきます。病気の進行につれ、離脱もひどくなり、手の震えから、全身の震え、さらに幻覚や、アルコールてんかんと呼ばれるけいれん発作を起こす場合もあります。

このように依存症は飲み続ければ誰でもなり得る病気ですが、酒量が増える背景には、環境、ストレス、遺伝的な体質などさまざまな要素が絡みます。日本社会はもともと酒に寛容で、飲むことや酒に強いことをよしとする文化があり、ビジネスやつきあいに酒席が絡みがちです。また、シフト勤務のため寝酒が習慣になる場合もあります。女性の飲酒も増えています。仕事や家族関係の悩み、定年など、ストレスや人生上の変化がきっかけで深酒をするようになる人も少なくありません。アルコール依存症にならないためには、まず正しい知識を持つことが大切なのです。

まとめ:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/